お子さんが義務教育を卒業し、その先に進学を希望する場合に親が悩むのは学費の問題です。
親元を離れて県外の学校に進学を希望するお子さんも多くいると思います。
自分たちの生活を維持しながら子供の教育費や生活費を捻出することは簡単なことではありません。
ですが、子供が希望している以上、親はその気持ちに答えてあげたいとどうにか方法を考えるものです。
そんな時にひとつの案として「奨学金」があり、多くの学生さんが利用していると思います。
ですが、自分が利用したことがないと奨学金がどんなものでどういったメリットやデメリットがあって、選択肢に入れるべきかどうか悩むという人も多いはず。
わたしも長女が福井県から東京に進学を希望して、現在一人暮らしをしながら学校に通っていますが、我が家では奨学金を利用しませんでした。
そこには我が家なりの理由がありますが、奨学金を利用するメリット・デメリットは当たり前ですが存在します。
これからお子さんの進学のための選択肢の一つとして、ここでは奨学金について種類やメリット・デメリット、申請方法などを詳しく調べてみました。
奨学金とは
奨学金とは、経済的な理由で進学が困難な学生に対して学費や生活費を支援する制度のことです。
奨学金には以下のような種類があります。
- 第一種奨学金: 日本学生支援機構が貸与する奨学金で無利子か低利子で借りられます。
- 第二種奨学金: 日本学生支援機構が貸与する奨学金で第一種奨学金に比べて金利が高めです。
- 給付型奨学金: 返済不要の奨学金です。
- 地方自治体奨学金: 各都道府県や市町村が貸与する奨学金です。
- 民間奨学金: 企業や団体が貸与する奨学金です。
第一種奨学金
第一種奨学金は、日本学生支援機構が貸与する奨学金の中でも無利子または低利子で借りることができる奨学金です。
経済的な理由で修学が困難な優れた学生を対象としており、返済期間も比較的長く設定されています。
第一種奨学金の種類
第一種奨学金には以下の種類があります。
- 通常貸与型: 一般的な第一種奨学金で、無利子または低利子で借りることができます。
- 入学時特別増額貸与型: 入学時にまとまった金額を貸与してもらうことができます。
- 被災・家計急変時の第一種奨学金: 自然災害や家計の急変などで経済的に困難になった学生を対象とした奨学金です。
第一種奨学金のメリット
- 無利子または低利子: 卒業後も金利負担が少なく、返済しやすいのが特徴です。
- 返済期間が長い: 卒業後、長期にわたって返済できるため、月々の返済額を抑えることができます。
- 経済的な負担を軽減: 学費や生活費の一部を負担してもらえるため、経済的な負担を軽減できます。
- 国が運営: 日本学生支援機構が運営しているため、制度が安定しています。
第一種奨学金のデメリット
- 審査が厳しめ: 学業成績だけでなく経済状況や将来性なども総合的に判断されるため、審査が厳しめです。
- 返済の義務: 卒業後は必ず返済しなければなりません。
- 種類によっては所得連動返還方式: 収入に応じて返済額が変動する方式の奨学金もあります。
第二種奨学金
第二種奨学金は、日本学生支援機構が貸与する奨学金の一種で、第一種奨学金と比べて金利がかかるという特徴があります。
利子付きの奨学金であるため、卒業後には元本だけでなく利息も合わせて返済する必要があります。
第二種奨学金の種類
第二種奨学金には以下の種類があります。
- 通常貸与型: 一般的な第二種奨学金で金利がかかります。
- 入学時特別増額貸与型: 入学時にまとまった金額を貸与してもらうことができます。
第二種奨学金のメリット
- 審査が比較的緩い: 第一種奨学金に比べて審査が緩く、幅広い学生が利用できます。
- 借入額の自由度が高い: 借入額を自由に選択できるため、自分の経済状況に合わせて利用できます。
- 私立大学や専門学校に通う場合にも利用しやすい: 私立大学や専門学校に通う場合でも、利用しやすい制度が整っています。
第二種奨学金のデメリット
- 金利がかかる: 卒業後、元本だけでなく利息も返済する必要があります。
- 返済総額が大きくなる: 金利がかかるため、返済総額が第一種奨学金に比べて大きくなる可能性があります。
- 返済期間が短い: 第一種奨学金に比べて返済期間が短い場合があります。
- 通常貸与型: 一般的な第二種奨学金で金利がかかります。
- 入学時特別増額貸与型: 入学時にまとまった金額を貸与してもらうことができます。
第二種奨学金を受ける際の注意点
- 金利: 金利が変動する場合があるため、事前にしっかりと確認しましょう。
- 返済計画: 卒業後の返済計画をしっかりと立てておくことが大切です。
- 他の奨学金との比較: 第一種奨学金など、他の奨学金と比較検討しましょう。
第一種奨学金と第二種奨学金の比較
項目 | 第一種奨学金 | 第二種奨学金 |
金利 | 無利子または低利子 | 有利子 |
審査 | 厳しめ | 比較的緩め |
借入額 | 制限がある | 自由に選択できる |
返済期間 | 長め | 短め |
給付型奨学金
給付型奨学金とは、返済不要の奨学金のことです。経済的な理由で進学が困難な学生に対して、国や地方自治体、民間団体などが支給し、その後の返済を必要としない制度です。
国による給付型奨学金の主な種類
高等教育の修学支援新制度: 日本学生支援機構が実施している制度で、世帯収入や成績などを基に、授業料の免除や給付型奨学金の支給が行われます。経済的な理由で進学が困難な学生に対して、幅広く支援を行っています。
地方自治体奨学金
地方自治体奨学金とは、都道府県や市町村などの地方公共団体が、その地域に住む学生を対象に設けている奨学金制度です。経済的な理由で進学が困難な学生に対して、学費や生活費の一部を支援することで、地域の人材育成に貢献することを目的としています。
地方自治体奨学金のメリット
- 返済不要の給付型が多い: 多くの地方自治体奨学金は、返済不要の給付型です。そのため、卒業後も経済的な負担がなく、安心して学業に専念できます。
- 地域に根ざした支援: 地域の学生を対象としているため、地域に貢献したいと考えている学生にとっては、魅力的な制度です。
- 多様な支援制度: 奨学金だけでなく、就職支援や進路相談など、様々な支援を受けることができる場合があります。
地方自治体奨学金のデメリット
- 競争率が高い: 返済不要ということもあり、多くの学生が応募するため、審査が厳しく、合格するのが難しい場合があります。
- 支給額が限られている: すべての学費や生活費を賄えるわけではなく、他の収入源も必要になる場合があります。
- 制度が複雑: 各自治体によって制度が異なるため、情報収集に手間がかかる場合があります。
地方自治体奨学金の種類
地方自治体奨学金には、大きく分けて以下の種類があります。
- 給付型奨学金: 返済不要の奨学金で、経済的な理由で進学が困難な学生を対象としています。
- 貸与型奨学金: 返済が必要な奨学金で、金利が低く設定されている場合があります。
- 併用型奨学金: 給付型と貸与型の両方の要素を併せ持った奨学金です。
地方自治体奨学金の探し方
地方自治体奨学金を探すには、以下の方法があります。
- 市役所・県庁への問い合わせ: 住んでいる地域の市役所や県庁の教育委員会に問い合わせると、詳細な情報を教えてもらえます。
- インターネット検索: インターネット上で「奨学金」「給付型」「(自分の住んでいる都道府県名)」などのキーワードで検索すると、様々な情報が得られます。
- 学校の奨学金窓口: 進学を希望している学校の奨学金窓口に相談すると、学校が提携している自治体の奨学金を紹介してもらえます。
民間団体による給付型奨学金
民間団体による給付型奨学金は、企業や財団など、様々な民間団体が設立した奨学金制度です。返済不要という点が大きな特徴で、経済的な理由で進学を諦めざるを得ない学生に対して、その学業を支援することを目的としています。
民間団体奨学金のメリット
- 返済不要: 卒業後も返済する必要がないため、経済的な負担が少なく、安心して学業に専念できます。
- 多様な支援: 学費だけでなく、生活費や図書費、研究費など、様々な用途に利用できる場合があります。
- 特定の分野の学生を支援: 特定の分野の学生を対象とした奨学金もあり、自分の興味関心に合った支援を受けることができます。
- 企業とのつながり: 奨学金を提供する企業とのつながりが生まれ、将来の就職活動に役立つ可能性があります。
民間団体奨学金のデメリット
- 審査が厳しく、競争率が高い: 返済不要ということもあり、多くの学生が応募するため、審査が厳しく、合格するのが難しい場合があります。
- 支給額が限られている: すべての学費や生活費を賄えるわけではなく、他の収入源も必要になる場合があります。
- 受給資格を失う可能性がある: 途中で成績が低下したり、アルバイトの収入が増えたりした場合、受給資格を失う可能性があります。
民間団体奨学金の探し方
民間団体による奨学金は、多種多様であり、その情報収集は容易ではありません。以下の方法で情報を集めることができます。
- 学校の奨学金窓口: 自分の通っている学校や進学を希望している学校の奨学金窓口に相談すると、学校が提携している民間団体の奨学金を紹介してもらえます。
- インターネット: インターネット上で「奨学金」「給付型」「民間団体奨学金」などのキーワードで検索すると、様々な奨学金の情報が得られます。奨学金検索サイトなども活用すると便利です。
- 新聞・雑誌: 新聞や雑誌の求人情報欄や教育欄などに、奨学金の募集情報が掲載されることがあります。
- 図書館: 図書館には、奨学金に関する書籍や雑誌が置いてある場合があります。
企業の財団: 大企業が設立した財団が、自社の社員の子弟や特定の分野を学ぶ学生を対象とした奨学金を設けている場合があります。
業界団体: 特定の業界の団体が、その業界に関わる学生を対象とした奨学金を設けている場合があります。
地域団体: 地域の振興を目的とした団体が、地域出身の学生を対象とした奨学金を設けている場合があります。
公益財団: 公益のために設立された財団が、様々な分野の学生を対象とした奨学金を設けている場合があります。
給付型奨学金のメリット
- 返済の負担がない: 卒業後も返済する必要がないため、経済的な負担が少なく、安心して学業に専念できます。
- 経済的な理由で進学を諦める必要がない: 経済状況が厳しい家庭でも、進学のチャンスが広がります。
- 自立心を養う: 奨学金を受け取るにあたり、一定の条件や義務が課される場合があり、自立心を養うことができます。
給付型奨学金のデメリット
- 審査が厳しく、競争率が高い: 返済不要ということもあり、多くの学生が応募するため、審査が厳しく、合格するのが難しい場合があります。
- 支給額が限られている: すべての学費や生活費を賄えるわけではなく、他の収入源も必要になる場合があります。
- 受給資格を失う可能性がある: 途中で成績が低下したり、アルバイトの収入が増えたりした場合、受給資格を失う可能性があります。
給付型奨学金の主な種類
- 国による給付型奨学金: 日本学生支援機構が実施する「高等教育の修学支援新制度」などが代表的です。世帯収入や成績などを基に、授業料の免除や給付型奨学金の支給が行われます。
- 地方自治体による給付型奨学金: 各都道府県や市町村が独自に実施している給付型奨学金制度があります。
- 民間団体による給付型奨学金: 企業や財団などが、特定の分野の学生を対象とした給付型奨学金制度を設けている場合があります。
- 給付型奨学金を受けるための条件
- 経済状況: 世帯収入が一定額以下であることなどが条件となる場合が多いです。
- 学業成績: 優秀な成績を収めていることや、将来の活躍が期待できることが求められます。
- 人物: 志望理由や将来の目標などが明確であることなどが求められます。
奨学金は利用した方がいい?みんないくら借りてるの?
奨学金を利用するかどうかは、個人の状況や価値観によって大きく異なります。
メリットもデメリットも存在するため、慎重に検討することが大切です。
一概に「利用した方がいい」とは言えないこともあるので、卒業後の生活プランなども検討してから利用するかしないかを判断する方がいいのではないでしょうか。
奨学金を利用するメリット
- 経済的な負担を軽減できる: 学費や生活費の一部を負担してもらえるため、経済的な負担を減らすことができます。
- 進学のチャンスが広がる: 経済的な理由で諦めていた進学を可能にする場合があります。
- 自立心を養う: 自分で返済するという責任感を持つことで、自立心を養うことができます。
- 社会とのつながり: 奨学金を提供する団体や企業とのつながりが生まれる場合があります。
奨学金を利用するデメリット
- 返済の負担: 卒業後、長期間にわたって返済をしなければなりません。
- 金利負担: 奨学金によっては、金利が発生する場合があります。
- 奨学金の種類によっては、返済免除の条件が厳しい場合がある
- 学業に集中できない場合がある: 返済の負担が大きくなり、学業に集中できない場合もあります。
- 将来の選択肢が狭まる可能性がある: 奨学金の返済があるため、就職活動や転職活動に制約を受ける可能性があります。
進学する学校によって必要な金額に個人差があるため正確な金額を割り出すことは難しいですが、月10万円以内が多いようです。
単純計算の場合
月10万円×12ヵ月(1年)=120万円
120万円×4年(大学の場合)=480万円
480万円を10年で返済しようと考えると・・・1年間48万円
48万円÷12ヵ月(1年)=4万円
卒業後に月4万円+利息を払うことになります。
借りる時は「これくらいなら」と思うかもしれませんが、いざ返済が始まると4万円はかなり大きな費用です。
負担を減らすなら返済期間を延ばして生活に余裕を持ち、繰り上げ返済を選択するなど自分に合った方法を探しましょう。
わたしのいとこは母子家庭ですが奨学金は月6万円借りて、ママは部屋代を負担していました。子は週4日アルバイトして生活費を稼いでいましたよ。周囲の友達も月に借りているのは5万~7万円がほとんどだったようです。
6万円だと4年間で約300万円、普通自動車1台分くらいの金額を返済するくらいの気持ちでしょうか。
借りる金額の負担を減らす場合はアルバイトや親の仕送りを増やすなどして生活費を補助できるように検討する必要がありそうです。
奨学金を利用する場合としない場合
学校を卒業すると奨学金の返済がスタートしますが、多くの人がその返済を「負担」と感じているようです。
その理由は人によって違いますが、以下のようなことが理由として考えられます。
- 収入が少ない: 新卒で社会人になったばかりの場合、収入が少なく、生活費と両立させるのが難しいことがあります。
- 返済額が多い: 借入額や金利によって、返済額が大きくなる場合があります。
- 想定外の支出: 病気やケガ、家族の介護など、想定外の支出が発生し、返済が困難になることがあります。
- 返済期間が長い: 返済期間が長いため、将来のライフプランを立てにくく感じることがあります。
結婚してからも奨学金の返済をしているという人も多く、生活するために大きな負担になっていることもあります。
では奨学金を利用しない場合どういった方法があるのでしょうか?
奨学金に頼らずに大学に進学する方法
- 親の支援:
- 親御さんに経済的な支援をしてもらうのが最も一般的な方法です。
- 親御さんの収入や貯蓄状況に合わせて、学費や生活費の負担割合を話し合いましょう。
- 奨学金以外の奨学金:
- 奨学金以外にも、学費免除や授業料減免制度、アルバイトなど、様々な支援制度があります。
- 自分の大学や地域でどのような支援制度があるか、調べてみましょう。
- 奨学金以外の借金:
- 教育ローンなど、奨学金以外の借金を検討することも可能です。
- 金利や返済期間などを比較検討し、自分に合ったものを選びましょう。
- 奨学金とアルバイトの併用:
- 奨学金とアルバイトを併用することで、経済的な負担を軽減することができます。
- アルバイトは、学業との両立が難しい場合もありますので、無理のない範囲で行いましょう。
- 休学・復学:
- 1年間休学し、その間にアルバイトをして学費を貯める方法も考えられます。
- ただし、卒業が遅れる可能性があるため、慎重に検討しましょう。
- 国立大学や公立大学への進学:
- 国立大学や公立大学は、私立大学に比べて学費が安い場合が多いです。
- 学費だけでなく、生活費も抑えることができます。
- 自宅から通学:
- 自宅から通学することで、家賃や食費などの生活費を節約できます。
奨学金を借りずに進学する際の注意点
- 経済状況を正確に把握する: 自分の家庭の経済状況を正確に把握し、無理のない範囲で進学計画を立てましょう。
- 様々な情報を集める: 奨学金以外の支援制度や、大学ごとの学費、奨学金制度などを比較検討しましょう。
- 将来の収入の見込みを立てる: 卒業後の収入の見込みを立て、返済計画を立てることも大切です。
- 親や周囲の人と相談する: 親や先生、友人など、信頼できる人に相談し、アドバイスを求めましょう。
奨学金を借りずに進学することのメリット
- 卒業後の経済的な負担が少ない: 卒業後、奨学金の返済に追われることがなく、自分のやりたいことに集中できます。
- 精神的な負担が少ない: 奨学金の返済に追われることで、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
- 将来の選択肢が広がる: 奨学金の返済がないため、将来の選択肢が広がります。
奨学金を借りずに進学することのデメリット
- 学業に集中できない可能性がある: アルバイトなどで学業と両立させることが難しく、学業に集中できない可能性があります。
- やりたいことを諦めなければならない可能性がある: 経済的な理由から、やりたい大学や学部に進学できない場合があります。
奨学金を借りずに進学するかどうかは、個人の状況や価値観によって異なります。
メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の将来にとって最善の選択をしてください。
奨学金の利息について
奨学金を貸してくれる「日本学生支援機構」が多くの教育ローンの中でも群を抜いて利息は低いでしょう。
どうして「日本学生支援機構」が一番低いのでしょうか?
それには以下のような理由があります。
日本学生支援機構の奨学金の利息が低い理由
・国の政策: 日本学生支援機構は国の機関であり、国民の教育機会の均等を図ることを目的としています。そのため、利息を低く抑えることで、多くの学生が利用しやすくしています。
・財源: 日本学生支援機構の奨学金は、国の予算や財政融資資金などを財源としているため、民間金融機関の教育ローンと比較して、一般的に金利が低く設定されています。
他の奨学金との比較
・民間金融機関の教育ローン: 日本学生支援機構の奨学金と比較すると、一般的に金利は高くなります。ただし、審査が比較的緩やかな場合や、まとまった金額を借りたい場合などは、教育ローンの方が有利な場合があります。
・地方自治体の奨学金: 地方自治体によって金利は異なりますが、日本学生支援機構の奨学金と比較して、金利が低い場合や、無利子の場合もあります。
・企業の奨学金: 企業が独自に設けている奨学金は、金利が低い場合や、無利子の場合もありますが、選考が厳しかったり、特定の条件を満たす必要がある場合があります。
日本学生支援機構の奨学金を選ぶメリット
- 金利が低い: 一般的に、他の奨学金と比較して金利が低く、返済の負担を軽減できます。
- 制度が充実: 返済猶予制度や免除制度など、様々な制度が整っており、経済状況の変化に対応できます。
- 相談窓口が充実: 返済に関する相談や手続きなど、様々なサポートを受けることができます。
日本学生支援機構の奨学金を選ぶデメリット
- 審査が厳しい: 経済状況や学業成績など、様々な条件を満たす必要があります。
- 種類が少ない: 日本学生支援機構の奨学金は、種類が限られています。
- 返済期間が長い: 返済期間が長いため、卒業後も長い間返済を続ける必要があります。
奨学金を選ぶ際の注意点
- 金利だけでなく、返済総額も比較する: 金利が低いからといって、必ずしも返済総額が低いとは限りません。返済期間や返済方法も考慮して、総合的に比較しましょう。
- 自分の状況に合った奨学金を選ぶ: 経済状況、学業成績、将来の計画などを考慮して、自分に合った奨学金を選びましょう。
- 複数の奨学金に同時に申し込む: 複数の奨学金に同時に申し込むことで、選択肢を広げることができます。
奨学金貸与・変換シミュレーションをしてみる(日本学生支援機構)
まとめ
奨学金は進学を希望する学生にとって大きな助けとなりますが、同時に大きな責任も伴います。
メリットとデメリットをしっかりと理解し、ご自身の将来にとって最善の選択をしてください。
また、お子さんのために費用を捻出しようと考えている場合はお子さんの学費や生活費(仕送り)金額が自分たちの生活を圧迫しない状態で4年間(大学進学等)続けられるのかをまとめておく必要があります。
費用が足りなくなった場合は途中で銀行等の教育ローンなども利用できますが、利息が割高になる傾向にありますので十分に策を練って早い段階から計画を立てておきましょう。